【ゆっくりIT】Winnyの技術的側面 ~キャッシュによる匿名・中継機能(ネットワークの自己組織化)~ ~ゆっくり解説ファイル共有ソフト~ No.076

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【ゆっくりIT】Winnyの技術的側面 ~キャッシュによる匿名・中継機能(ネットワークの自己組織化)~ ~ゆっくり解説ファイル共有ソフト~ No.076

前回の動画に引き続き、Winnyの動画について解説です。
2023年3月10日にWinnyの映画が公開されましたが、
当時、Winnyがどのような技術によりファイル共有ソフトとして実現されていたのかを解説しました。

Winnyは、第三世代のファイル共有ソフトであり、開発コンセプトは、プロキシサーバーを内蔵したファイル共有ソフトだそうです。

<キャッシュによるファイル匿名性の確保>
・別なユーザーがファイルをダウンロード完了となった場合、
 ダウンロードしたユーザーは、ダウンロードしたファイルをキャッシュとして、
 Winnyネットワークへ公開されます。
 この仕組みがあり、Winnyネットワーク内にファイルが拡散され、
 誰が最初にファイルをアップロードしたか、特定が困難となり、匿名性を確保する事が出来ます。
 これはプロキシサーバーのキャッシュ機能を模範しており、
 キャッシュしたファイルを別なユーザーが利用できるようにした特性を利用した技術です。
 また、キャッシュが別なノードへ拡散される事により、ファイルの流通効率が高まり、人気のあるファイルほど、
 検索でヒットしやすく、ダウンロードしやすくなります。

<中継機能(ネットワークの自己組織化)>
・前回の動画でも解説しましたが、Winnyは3つのキー情報と回線速度を使い、
 ネットワークの自己組織化を行います。
 また、Winnyは、上流ノードでもファイルが無い場合、別な上流ノードへファイル検索を行いますが、
 もし、別な上流ノードのネットワークの中でファイルを持つノードが見つかった場合、
 別な上流ノードは、目的のファイルを持つノードからファイルをダウンロードし、
 最初に検索したノードへファイルを転送します。
 上流ノードが積極的にファイルを転送を行う際、上流ノードにもファイルがキャッシュされるため、
 Winnyネットワークには、人気のあるファイルほど流通しやすくなる仕組みです。
 また、上流ノードが中継や検索クエリが発行される際、
 上流ノードにて、ファイルのキー情報の中のIPアドレスを上流ノードのIPアドレスに書き換える事により、
 ネットワークの自己組織化が行われます。

<参考サイト>
https://ja.wikipedia.org/wiki/Winny

金子勇 (プログラマー) - Wikipedia
WinMX - Wikipedia
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Peer to Peer - Wikipedia

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